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-3番道路-
俺達は目的のアパートの前に着いた。
パトカーを降りると、遠くからパトカーのサイレン以外にも救急車や消防車のサイレンも聞こえる。
「さて、通報が有ったのは何階だ?」
五階建てのアパートを見ながらスティーブに聞く。
「ちょっと待て…五階の三番目だ」
スティーブはメモった紙を見ながら答えた。
「よし、行くか」
俺とスティーブは銃を構えながら出入口に入って行く。
俺達は通常のハンドガンを支給されてるが、それ以外にも所持していて、俺は45オート、スティーブはリボルバーを構える。
(…特に異常は見当たらないな、しかしまたリボルバーかよ)
内心で突っ込みながらスティーブに後方を任せ、俺はハンドサインで先に進む事をスティーブに伝える。
そして警戒しながら階段までたどり着き、銃を上に構えながら様子を伺う。
(…問題無し)
問題が無い事をスティーブにサインし、階段を慎重に昇る。
そして中間まで登った時に
-…トッ-
上から何か音が聞こえた気がした。
(…何だ?)
上を見ると人影が見えた…気がした。
「…何かあったか?」
スティーブが小声で確認してきた。
「…上で音が聞こえた気がしたから見上げたら、人影があった気がした。すぐに消えたがな」
「じゃあまだ犯人は上にいるかもな」
「あぁ、慎重に行こう」
また足音をなるべく出さない様に階段を登り、二階に着いた。
(…クリア)
二階通路は5部屋ある扉は全て閉まっている。
音も特に聞こえない。
(…?)
一瞬、何か気になったがそれが分からずにまた五階を目指し登り続けた。
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