始まり

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各階の通路と部屋の扉だけ視認しながら五階に着いた。 (…確か、三番目、だっけか?) 見ると、三番目の部屋のドアが開いている。 俺はスティーブを手招きして呼んだ。 「何かあったか?」 「見ろ、目的の部屋のドアが開いている」 スティーブに告げるとスティーブがそちらを確認する。 「…確かにな」 「これから近付く、他の部屋や階段側の警戒を頼む」 「任せろ」 俺は銃を三番目の部屋に向けながら静かに近付く。 ドアの隣に着く。 ゆっくり呼吸を整えてから部屋を覗く。 中を覗くと、奥の部屋…リビングがあると思われる部屋から音が聞こえる。 (…何だ?) 俺は警戒しながら、ゆっくりと入って奥を目指す。 途中で他の部屋を軽く警戒しながらゆっくり進む。 そして音が聞こえる部屋はやはりリビングの様だ。 横長いソファーがずれている。 更に争ったのか、少しリビングの荷物が乱れていた。 そして音はそのソファーの裏から聞こえる。 ゆっくりとソファーに近付く。
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