カエサルとして

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カエサル「なるほど。大体状況は掴めた。じゃあ、このゲームについての説明を頼む。」 アウグストゥス「では、説明をさせて頂きます。長い説明ですけど、ちゃんとついてきて下さい。 このゲームは、名前の通り全世界を統一するというゲームです。しかし、実際には他にも幾つか勝ち方があります。 例えば、惑星を植民地にする、国連議長選挙で勝利する、全ての七不思議…まあ、つまり世界遺産のようなものを全部建てる、といった方法です。 貴方は、これで勝つために多くの事をしなければなりません。 軍隊を整え、安定した税金を得られるようにし、都市を整備し、科学技術を進めなければなりません。 始めは科学技術も、文字だとか、数学だとか簡単なものですが、やがて磁力、鉄道、プラスチックと段々高度なものとなって来ます。 軍隊も、最初は民兵などの弱い軍隊ですが、やがて騎士、野砲、核ミサイルと強力なものになってきます。 七不思議にしても、その一つ一つが違った効果を持つので、これは今建てるべきかなどの判断をきちんとしないと大変です。 勝利への課程で、沢山戦争もして、他のプレイヤーを蹴落とさなければいけないでしょう。ひょっとしたらこの星を破壊しかのないほどの核戦争にも遭うかもしれません。 しかし、その努力の先には輝かしい栄光と莫大な富が待っているのです。」 長い……確かに説明が長い。 カエサル「すまない、ちょっと説明が長過ぎて理解しにくいとこがあった。」 アウグストゥス「いえいえ、もし分からないことがありましたらその都度私がアドバイスをして参りますので御心配なく。」 こうして、俺のカエサルとしての仕事は始まった。
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