第5章 全人類人質計画

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 あ、そうか!さすが麻耶。確かにこんな所にこんな物があるなんて普通は……と安心しかけたところで、ある疑問が噴出してしまった。 「女子高生のお前がなぜこんな場所を知っている?それもそんなに詳しく!」 「いいから入るの!ほら、料金はあそこで前払いして」  うわ!当たり前だがカウンターに人がいる。白髪のおばさんだが、これはいくらなんでもまずくないか?真っ昼間に男一人女二人の組み合わせで……しかも今日の麻耶の格好では誰がどこからどう見ても未成年者にしか見えん。  俺は今にも心臓が止まるんじゃないかと感じながら、おっかなびっくりで金を差し出した。おばさんは眉ひとつ動かさずキーを差し出して…… 「どうぞ、ごゆっくり」  って、何のツッコミも無しかよ!乱れとるぞ、東京の風紀は!この国の未来は大丈夫なのかあ?  麻耶は慣れた様子でエレベーター脇の階段を下りて地下階へ行く。しょうがないんでついていく。どうやらラミエルは未だにここがどういう場所なのか理解出来ていないようだが、ここは下手に教えない方がいいだろうな。
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