第1章 銀色の侵略者

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 よりによって他の惑星を征服する任務を任せる人間決めるのにアミダくじって?どういう脳みそ持ってんだ?彼女の星の人類ってのは?  むしろ麻耶の方が冷静に事態を受け止めていた。 「まあ、見たところ地球人とそっくりだって事は、進化の過程や、脳の構造なんかも同じなんじゃないかな?だったら考える事が似ていても不思議じゃないかもね」というのが我が妹の見解であった。  なるほど、そんなものかな、と納得しかけてしまった俺を、ラミエルがご丁寧にも再度のけぞらせた。  彼女は俺達に向かってこう訊いたのだ。 「あのう……ところで、地球って、どうやったら征服できるんでしょうか?軍本部からは現地で自分で考えろと言われてて……」 「ほほう……それを征服の対象である俺達に訊くわけか?」と、これは俺。  俺の目つきがよほど冷ややかだったのだろう。ラミエルはびくっと体を震わせて心底から申し訳なさそうに言った。 「すいません、すいません……あたし、こうゆうの生まれて初めてで……」  まあ、アミダくじで決めるような奴らなら、何にも考えてなくても不思議はないか。と、これまた納得してしまいかけた俺に妹の麻耶がショックの追い討ちをかけた。 「よし、あたしが手を貸してあげる!」
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