第8章 襲来!マクスウェルの魔女

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「あっ!」  俺は思わず叫び声を上げた。頭の中で引っかかっていた物が何か分かったからだ。自分の周囲にある熱を別のエネルギーに変える。すると周囲の膨大な熱エネルギーが奪われて温度が急激に下がる。 「じゃあ、あの時突然池の水が凍ったのは……」 「そう。あの宇宙人が周りから膨大な熱エネルギーを吸い取ったから。そう考えればあの現象の説明はつくわ。超能力は魔法ではないわ。どんな種類の力にせよ、エネルギーを消費する以上、どこかからそのエネルギーを持って来ているはず。それが自然界のどこにでも無尽蔵にある熱エネルギーだとしたら……」 「じゃ、じゃあ、あの二人は、そのマクスウェルの悪魔……そういう事ですか?」 「ま、一応女性みたいだから、悪魔は可愛そうね。当面、マクスウェルの魔女とでも呼ぶ事にしましょう。あのストレートロングが1号、ツインテールの方が2号」 「マクスウェルの魔女、1号と2号か」
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