第12章 ブラッド・ピーッ

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 次の瞬間、計4本のハリセンが二尉に頭に炸裂した。全く、この人は、ちょっと見直したと思ったら。ん?4本?また1本増えてるな。俺がハリセンの先を見ると、俺、麻耶、サチエルそして……最後の一人はラミエルだった。ううん、俺たちの中で一番温厚なラミエルも、とうとうハリセン持ち歩くようになっていたか。 「あ~ん!なにも四人がかりでぶたなくても~」  と言って座り込む二尉に、今日はラミエルがとどめのツッコミを入れた。 「美人だけど耳年増なだけの、どこかの女子高生と一緒にしないで下さい!」  その後、俺たちはサチエルとユミエルから地球征服計画の事を詳しく聞いた。そして知って慄然とした。俺たちが彼女たち二人に振り回されていた間にも、惑星イケスカンダルの地球征服は着々と進んでいたのだ。それも俺たちには想像もつかなかった、意外な方法で。
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