第16章 エピローグ

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 ちょうど時間が時間だったので、昼食はそのファミレスで済まして行くことにした。席についてウェイトレスさんが水をお絞りとメニューを運んで来る。髪の長い、細身のけっこう美人のウェイトレスさんだった。俺より少し年上かな?いや、それはいいんだが…… 「では、ご注文が決まりましたらお呼び下さい」  テキパキとした仕事ぶりだし愛想もいい。慣れたウェイトレスさんのようだ。いや、それはいいんだが……  俺たちのテーブルから離れて行くそのウェイトレスさんを思わず目で追っていたら、いきなり俺の右に座っている麻耶に思いっきりほっぺたをつねりあげられた。 「ちょっと、兄貴。ラミちゃんの目の前でよその女に見とれるとは、いい度胸してるわね」  俺の左隣にすわっているラミエルが同じように俺の頬をつねりあげながら言う。 「そうですう!わたしという者がありながら~」 「い、いや、そうじゃねえって」  俺は必死で二人の手を引きはがしながら説明した。 「ファミレスのウェイトレスが、腰に日本刀差して歩いてたら誰だって気になるだろうが!」  そのウェイトレスさんは、奥から「おおい、ヤチヨ。パフェ作ってくれ」という女性の声が聞こえると「は~い!キョウコさん」と嬉しそうに返事して行ってしまった。
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