19人が本棚に入れています
本棚に追加
「そのうち、わたしが……その後なんて言ったんだ?」
ラミエルは途中で立ち止まり、しかし質問には答えず笑って俺に向かって舌を出して見せた。
「べえ。いやです。二度も言ってあげません」
「何だよ、気になるじゃないか。何て言ったんだよ」
「忘れました~!麻耶ちゃん、待って」
俺はラミエルを追いかけながら、ふと空を見上げた。それはいつもと変わらぬ、平和な地球の夕暮れの光景だった。そして俺たちが守り抜いた、美しい故郷の空だった。
最初のコメントを投稿しよう!