第3章 女たちの大和

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 それを半ば呆れて聞いていた麻耶が突然わめいた。 「ラミちゃん!あなたのそのUFO,どの程度遠くまで行けるの?」 「え?あ、はい、地球を最低でも二千三百六十一回は周回出来ますが……母星に帰るエネルギーを残しても」 「兄さん、パソコン貸して!」  麻耶は奪い取るように俺のパソコンを受け取ると、インターネットにつないで何か検索し始めた。そして数分後ラミエルにこう告げた。 「ラミちゃん!ここまで三人で飛べる?」  麻耶が俺たちにパソコンのスクリーンを向けて言う。そこにはこういう数字が表示されていた。  北緯30度43分、東経128度04分……
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