大切な贈り物

斉藤涼香

「体育館ってどっちだっけ…」

ヤバイ

迷った。

何処だよここ…

裏庭らしき場所に来てしまった。

「もーいいや！」

そういってすぐそばにあったベンチに腰掛けた。

4月なのに汗をかいて、ただぼーっと空を眺めた。

空は蒼くて、丁度いい数の雲がふわふわ飛んでいて

見ていて心地良い感じがした。