1.蒼井夏子

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 すぐに違う先生がやってきた。確かあれは一組の先生かな?女性の方でかなり綺麗な人だ。 「分かりました。すぐに私が見てみます」 「お願いします」綾部先生はそう言ってお願いしていた。 「私は香織と申します。私の得意分野は心を見るといったことなので心配しないでくださいね」と香織先生は優しく微笑んだ。 「お願いします」香織先生もまた私の手を握る。先ほどとは違い、私の意識がふわふわと空に飛んで上から自分を見ている感じになっていた。 「この子の中を覗かないでくれるか?」私が勝手に話している? 「すみません。教育の立場から属性を知るためにさせてもらっています」香織先生はしっかりとした口調でそういった。 「そのほかのことは何も見ないと?」 「はい、誓います」そういうと私はまた戻ってきた。  香織先生は驚いた表情をした。 「普通の人なら得意属性は一つまたは二つしかないです。しかし、貴方の場合は三つほどあります」 「三つ?」 「はい。水、風、そして氷。他にも何か能力が眠っていると思われます」
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