2.おまもり

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 家に帰っても心になんだかもやもやが残っていた。『守護神』ってよくわからない。先生が説明してくれていたけど、いったいなんだろうか。それに、あの時意識を持っていかれていた。なんなんだろう。ちらっと部屋にある時間を見る。まだ3時だ。図書館に行って調べてみようかな。すぐに仕度を整えて、家を出た。  学校の近くにあるこの桜川図書館は広く、中は綺麗だ。ガラス張りの図書館ってちょっと珍しいよね。中には本がある以外にもパソコンを繋げて調べ物ができたり、子供たちのための絵本や遊び場所がある。いつものように私は中に入る。 何をどう調べるかよく分からないから、図書館にあるタッチパネルを使う。これで、検索の欄を『守護神』と入れてボタンを押せば...。あ、出てきた。しかも、案外近かったし。とことこ歩いていく。 あった。すぐにそれを手に取った。案外薄く、すぐに読めそうだ。私はそれを持って、机に座り本を読み始めた。  内容は簡単に書いていくと、守護神の存在と力についてだった。守護神は誰しも1人以上はついているといわれている。その人が貴方の先祖かまたは身内の場合もある。守護神の力は、各個人によって様々だが、共通しているのは守ること。ついている人が危機に陥ったあるいは、危険と判断したときに勝手に出てくる。訓練をすれば、その力を自分で操ることもできる。
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