2.おまもり

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 なんだ自分が特別なわけじゃないんだ。ほっとして私はため息をついた。そろそろ家に帰ろう。そっと席を立った。  「ただいまぁ」そう言って家に帰ったのがいいが、誰もいない。風が吹く。あれ、扉閉めたよね?どこから。勝手に足が動く。気がつくとあの扉の前にいた。風がここから抜けている? 「あれは夢だよね?」誰もいない中、私はなぜか訊ねてしまった。 「夢なわけあるか、ばーか」いきなり私の頭に声が響いた。驚いて、思わず身を引いた。 「だ、だれ?」 「誰でもいいだろう。それよりも、階段下りないのか?」慌てて前を見ると扉が閉まっている。 「いや、扉閉まってるし」 「はあ?お前ならあけられるはずだぜ?」なんかいらいらするなぁ。手を扉に近づけると蒼い紋章が現れ、消えた。ぽかんとしてしまった。 「早くおりろよ」 「わ、分かってるって」ゆっくり階段を下りていった。
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