1.蒼井夏子

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 「夏子、早く起きなさい。今日から学校よ」お母さんの怒鳴り声がする。あともう少し寝たい。って、遅刻する!慌てて私は飛び起きた。すぐにリビングに向かう。  初めまして。私の名前は蒼井夏子です。今日から桜川学園に通うことになりました。学園では、様々なお勉強をします。一般的な知識のほかにも、魔法のことを学んだりします。 「ゆっくり食べないとのどを詰まらせるぞ」お父さんに注意されながらも朝ごはんを私は食べ終えた。 「お父さんこそ、仕事間に合わないよ」 「おお、ほんとだ。行ってきます」とお父さんは慌てて仕事に出かけた。  お母さんは専業主婦。お父さんは魔道具と呼ばれる道具の開発グループで仕事をしている。 「制服、似合うかな?」私は照れながらお母さんに訊ねた。お母さんは優しく微笑んだ。 「ええ、よく似合うわよ。じゃ、行くわよ」お母さんと一緒に学園に向かった。
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