1.蒼井夏子

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 学園までは徒歩で15分くらいだ。大きな学校で、校内にも様々な施設があった。私とお母さんは体育館の中に入っていく。体育館の中にはすでに人が集まっていた。空いている席に座り、入学式が始まった。  校長先生が前に立つ。そしてマイクを使って話しを始める。 「初めまして、みなさん。桜川学園にようこそ。今日から君たちはたくさんのことを学んでいきます。幾つもの困難もあると思います。しかし、何事もあきらめずに、努力すればきっと道は開く」意外と短く話しは終わった。そして、各クラスの先生の紹介に移った。  私のクラスは、えっと1-6かな。ちなみに、1組の子は選抜クラスと言われていて、才能がある優秀な生徒たちが入るクラスだ。どんな才能なのかは私にも分からないけど。でも、私なりに頑張るつもりだ。そう言っているとけっこう怖そうな顔をしている若い男性の先生が会釈をした。この先生が担任!うわー、怖そう。  教室に移動になり、先生たちが自分の生徒にワープの魔法を使った。だから、移動しなくても教室に到着。一瞬、焦りました。 「今日からよろしくな。担任の綾部辰朗(あやべたつろう)だ」そう言って教卓の前に立った。威圧感、はんぱない...。 「特に授業があるわけでもないから、先生の自己紹介でもしようか。聞きたいことがある奴は挙手」
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