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お調子者だと思われるクラスの男子がすぐに手を挙げた。
「名前と質問を言ってくれ」
「はい。達也です。先生は何歳ですか?」ありきたいな質問だ。綾部先生はにやりと笑った。
「何歳だと思う?」
「俺は、50代だと思います」達也は先生に思いっきり頭を叩かれた。
「暴力反対!」
「暴力じゃない。生徒指導だ」そう綾部先生が言うとみんな笑った。
「先生は、こう見えて永遠の20代だから。次」
次に手を挙げたのは可愛い女の子だ。
「どうぞ」
「苺です。先生は結婚されているのですか?」
「俺は結婚もしてないし、彼女もいない。ちなみにDTだ」クラスで笑い声が響いた。
「じゃあ、魔法使いを目指しているのですか?」とまたも達也がふざけながら聞いた。
「いや、聖人を目指している」さらにみな笑う。
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