1.蒼井夏子

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 お調子者だと思われるクラスの男子がすぐに手を挙げた。 「名前と質問を言ってくれ」 「はい。達也です。先生は何歳ですか?」ありきたいな質問だ。綾部先生はにやりと笑った。 「何歳だと思う?」 「俺は、50代だと思います」達也は先生に思いっきり頭を叩かれた。 「暴力反対!」 「暴力じゃない。生徒指導だ」そう綾部先生が言うとみんな笑った。 「先生は、こう見えて永遠の20代だから。次」  次に手を挙げたのは可愛い女の子だ。 「どうぞ」 「苺です。先生は結婚されているのですか?」 「俺は結婚もしてないし、彼女もいない。ちなみにDTだ」クラスで笑い声が響いた。 「じゃあ、魔法使いを目指しているのですか?」とまたも達也がふざけながら聞いた。 「いや、聖人を目指している」さらにみな笑う。
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