1.蒼井夏子

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 授業が始まる。今日は、魔法の基礎らしい。みんなわくわくしていた。このクラスはまだ魔法を使えるものはいない。選抜なら違うかもしれないけれど...。 「はい、じゃあ授業を始めるぞ。まず、絶対守ってほしいことを話しておこうと思う」綾部先生は真面目な表情で言う。 「一つ、先生の言われたこと以外はしないで欲しい。魔法を使うということは危険を伴うからだ。二つ、けんかするな。これだけだ。守れるか?」全員で返事をする。綾部先生は笑った。 「よし。じゃあ、今日は基礎だから、そこまで危なくはない」  今回することを前に光ペンで書いていく。 「今日は、みんなの属性を調べていきたいと思っている」 「先生、属性ってなんですか?」1人の生徒が質問する。 「簡単に話せば、魔法のタイプだ。火、氷、電気...。ちなみに、俺の得意な魔法の属性は氷だ。じゃ、呼ばれたら俺のところに来てくれ。残った奴は、魔法の出し方を前に書いておくからチャレンジしてくれ。まずは、達也」そう言って先生は少し離れたところに歩いていった。
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