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私はそんなことを思いながら図書館入り口へと向かった。 図書館の前には見慣れた姿があった。警備員のおばちゃんだ。おばちゃんは入り口の硝子扉によりかかるように立っていた。 「おはようございまーす」 「・・・・・・」 返事がない。 (聞こえなかったのかな?) 「おはようございまーす!」 「・・・・・・」 やっぱり、返事がない。 私はおばちゃんの前に行き、もう一度言った。 「おばちゃん、おはようございまーす!」 すると ズルッ おばちゃんの体がずり落ちた。 「え!? おばちゃん!?」 おばちゃんの体が寄りかかったていた硝子扉には赤い液体がべったりと付いていた。 「え? 何? どういうこと?」
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