始まり

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影『おや?代償がないとでも思ったかい?僕は神々とちがって甘くはないんだ♪』 そ・れ・に、と影は続ける 影『代償のない力なんてあれだよ? ぬるい炭酸飲料 ルーのないカレー 夏の猛暑に風のない部屋にこもるようなもんさ♪』 ちょっと待て、最後だけちゃう。それ、ただの地獄や 影『どれも同じさ。それにそろそろ、時間もおしてるからね。代償を言うよ』 しゃあない、どんとこい 影『君の代償は 前世の思い出 この世界での記憶 そして、 生きた年月だよ♪』 あれ?多くね? 影『それじゃ、楽しんできなよ♪じゃあね、 トウヤくん♪』 ちょっ、待っ…… そうして、俺の意識は暗くなっていった
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