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普通の少女は空から降ってこないはずだ
公園のそばを通ると、鬱陶しいくらいに聞こえてくる蝉の声。
は~。あっち~。なんで夏休み中も学校き行かなきゃなんねーんだよー。面倒くせぇー。など暑さを助長させることばかり考えながら通学路を歩く少年、山内真浩。
学校は一昨日から夏休みになったというのに理数科補講や、毎年2年生が行っている課題研究とやらで帰宅部に所属しているにもかかわらず、彼は学校に向かっている。
県内のトップ高の、しかも理数科に入学してしまったんだからしょうがない。夏休みはないも同然だろう。
「山内君っ」
突然背後から可愛い声がした。いい感じのロリ声だ。
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