普通の少女は空から降ってこないはずだ

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クラスは違うが部活が同じで香織の心友らしく、 「あ、後ろ乗せて?」 なんて、香織が可愛くおねだりしてる。 「オッケ~」 「やったね~。じゃ、またあとでね、山内君っ」 麗の自転車に乗ってさっさと行ってしまった香織。 学校まであと5分くらいかかるんだよな~、面倒くせぇー。と、悪態をついていた真浩。 ひゅるるるると、日常生活に相応しくない効果音がした。不思議に思って上を見ると空から少女、いや、幼女が落下?それとも墜落?してきた。 彼、山内真浩はこう思った。 普通の少女は空から降ってこないはずた!彼はとりあえず落ちてくる彼女を避けた。 皆さん、何故避けた!って責めないであげて欲しい。ぱっと見た感じ、体重35キロはありそうな女子が自由落下してるのだ。それを帰宅部のろくに運動してないやつが受け止められるとでも?という訳で、その少女は地面に向かって一直線に墜落し…なかった! 落ちてきたかと思うと、地面すれすれでふわっと跳ねてゆっくり着地した。 そうして、一言。 「会いたかったよぉ、お兄様っ」 「は?」
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