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その頃、二次元では
「ゆうしゃがいなくなった」
「どうすればいいんだ」
「あいつは恋人を置いて消えた」
「その恋人はどこに?」
…………
…………
…………
……なんだ誰も知らないのか?
「しってるわ、わたし。
みた。ゆうしゃのかたきだっていって
とびだしてったおんなのひと」
「君は……?」
「おんなのひと、
ゆうしゃとおなじみちとおった」
「おい君…………」
「おんなのひと」
ふっ と消えた少女。
「今のは……いったい?」
村の人々はエラーだと思った
ゆうしゃが消えたのも恋人が消えたのも
少女が消えたのも。
「おんなのひときえた」
「ほんとは」
「あいにいった」
「みずからのいしで」
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