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作業を忘れて凛先輩に見とれていると、先輩は急に顔を上げた。
よし!今日初めて目があったぜっ!
「鍵(ケン)、お前確か『アイツは何でも出来る』とか言ってなかったか?」
切れ長のつり目に見つめられ、ゾクゾク……いや、ドキドキしていると、質問を投げかけられた。
うん、それは別として───、
「それにしても、先輩の物真似、可愛いですね」
「はぁっ!?」
俺の真似をしようと、低い声を出そうとして、首を縮めていた先輩の姿が健気で可愛かった。
凛先輩は頬を紅に染めて、「いいから答えろ」とまくし立てた。
うーん、やっぱり良いな、凛先輩。
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