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アイツ自身の事なのに、少し話しすぎてしまったか。目を瞑って少し反省。
「そうですよ。これ以上はアイツ自身の問題なんで、いくら先輩でも内緒ですから」
「分かっているさ。──しかしまあ、鍵にそこまで想ってもらえるなんて羨ましい限りだな」
「……何だか今日の先輩凄く可愛いですね」
「か、からかうな」
先輩は真っ赤になって照れている。そんな先輩を見ていると、愛しさが込み上げてきて、もう少しだけ苛めたくなってしまう。
「もちろん俺は、先輩の事も同じくらい想ってますよ」
「……ばか」
拗ねたように頬を膨らませ、赤く染める。
上目遣いで俺の様子を覗いてる先輩に微笑んでから、パソコンに目を落とした。
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