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「あれ、そういえばあの2人は?荷物も無いんですけど」
──そんな部活の部員は4人。月1万ものメールを、たったの4人で捌いている。
俺は軽く首を回しながら、先輩に尋ねた。
「知らん。と言うか、同じクラスの鍵が知らないんだから、私が知るわけ無いだろう」
そりゃそうだ。
「俺より先に教室出てったはずなんだけどな。どこで道草───あ、来た」
噂をすればなんとやら。
ドタタッ!という足音が遠くから聞こえる。段々大きくなってきたと思ったらキキーッ!とドアの前で止まるとダンッ!と間を空けずにドアを開けた。
グルンッ!と前宙したかと思えば、シュタッ!と着地して、シュバッ!と風切り音を奏でながら敬礼する。
ドドーンッ!と堂々と直立二足で立つと、アガーッ!と口を開けて言葉を放つ。
「遅れて飛び出てジャジャジャジャーンッ!」
「くたばれ」
何個擬音語使わせるつもりだ、コノヤロウ。
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