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だからと言ってアイツらは気にも止めてないようだ。──いや、そもそも気づいてもいないのか?
気づいているのかどうかは分からないが、まあ知らないのなら知らないままでも構わないだろう。人っ子1人の評価なんて人生においてさして影響しない。
──もちろん思いの強さに応じては、影響を与えられてしまうのかもしれないが。
まあ、どちらにせよ問題はない。
何かが起こったとしても真中がどうにでもしてしまうだろう。
それほどの存在なのだ、アイツは。
「……やっぱすげーよ、お前」
真中の背中に向けて、ポツリとつぶやいた。ほとんど無意識の発言だったので自分でも驚いた。
すぐに口を塞いで、急くように真中たちに背を向ける。
俺の口元はやはり無意識に、微笑んでいた。
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