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───アイツが特別?
頭の中で彼女の言葉が反復される。
「そう……なんですかね」
そんなこと考えたこともなかった。
……よくよく思い出してみると、アイツを助けたいと思って行動してることが頻繁にある気がする。
「……うん、そうかもしれない。俺はアイツに憧れているのかもしれないです」
憧れているからこそ、特別視しているのだろう。
何でもかんでも、人以上にそつなくこなせる真中心。それこそ嫉妬に近い感情を、俺は抱いている。
───だからこそなのだろう。
「だからこそ、アイツが出来ないことをサポートしたいんです」
ようやく起動したパソコンを操作して、ブックマークを開き、そのうちの1つである『相談部』の文字をクリックする。
読み込みを開始して、砂時計と化したマウスカーソルを確認したところで、これからの部活に気合いを入れるために、一延びする。
すると、パソコンの向こう側では美人な彼女がふうむと唸っていた。
顎に手をやって考え込んでる姿はあまりに知的で美しく、オーギュスト・ロダンも彼女をモデルにして『考える人』を創作したことだろう。
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