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月曜日。放課後、アタシは進路室にいった。進路室には5、6人くらい先生達がいて、矢久もその中の一人。 数学のワークを抱えて。 ドアをノックして、スライドする。 「失礼します。…あの、…矢久先生、いらっしゃいますか?」 中へ入る。…矢久は、「ホームパイ」をもぐもぐしていた。 …だめだ、かわいすぎる…。気持ち悪いと思わない自分は異常なんだろーが、 ホントに、かわいすぎる…// 「…ん?」 もぐもぐし終えた矢久はアタシに寄ってきた。 「あ、の…、…教えてください…//」 アタシはワークを差し出して、やっぱり声は上擦りになった。 「…んー…ソコ、座っといて」 指差された先には、机とイスがあった。さほど大きくはないけど、詰めたら四人は座れそうなカンジの机。 イスも四つある。  
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