春 

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まだ少し寒い風。顔にソレを浴びながら、始業式が行われる体育館へ向かった。 長ったらしい始業式がおわり、片付けをしている最中。 ぼんやりとしていたアタシの視界に、何か入ってきた。 ……アイツは、…。 うまく、笑えない。いや、うまく対応できない。 一体どうしたんだろう。 アタシの目は、アイツ、矢久にしか留まらなかった。
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