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雲ひとつなく晴れた青空・・。
私立月臣学園高等部校舎の屋上で長い茶髪の青年が、一冊の本を寝そべりながら読んでいた。
名前は鳴海 歩 18歳。
この学園の生徒で高校三年生だ。
成績・運動神経共に、それなりに優秀なのだが・・人付き合いは、かなり苦手らしい。
本を読み終えると歩は腕時計を見る。
時刻は12時ちょうど。
他の生徒たちは授業中なのだが・・・彼は、めんどくさいらしく適当な理由をつけてサボったらしい。
それでも成績は常に学年トップクラス・・だと、いうのだから凄い。
「そろそろ・・帰るか」
彼は、そう言いながら近くに置いてあった鞄を持ち階段を降りて、校門へと向かった。
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