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橘和美――班長 「太極拳をやっています」
遠藤長太郎――ヒーローオタク 「やっぱ初代仮面ライダーだな」
遠藤真帆――天才ハッカー 「よろしく」
鳥原亜紀――不明 「吹奏楽部です」
一三四善司――不明 「星が好きです」
眞柴想一――映画フリーク 「ヘミングウェイが書いていた。『この世は素晴らしい。戦う価値がある』と。後半の部分は賛成だ」
よりによって遠藤が2人いてしまった。内心穏やかではなかったがそれは押しとどめる。半分の簡単なプロフィールがおかしいがその不安も押しとどめる。
自分も含め、3人の戦闘能力は高いだろう、と和美は判断した。しかし、班行動というのはチームワークが重要だ。話によるとばらばらの分隊より洗練されたツーマンセルの方が強いという。1人のミスが班全体を危険にさらすのだ。
遠藤真帆、和美が現在抱えている問題を解決し得る人材。
簡単な自己紹介、それから……。
和美は鳥原亜紀と動物談義に花を咲かせた。鳥原は烏が好きだという。勿論烏以外もいけた。他の人達もそれぞれで話していた。はず。
時間はあっという間に過ぎ、顔合わせは終わった。今日の日程はそれが最後で、その後はその気があるのなら親睦を深めろ、という感じであった。しかし遠藤真帆はあからさまに乗り気ではなく、鳥原亜紀は丁度部活が忙しいと言っていて、他の3人はどちらでも良い感じであったからアドレスの交換だけして解散にした。
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