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私は海の方へ歩いて行く。
懐かしい。
昔は、よくこの道を通って海水浴に行ったなぁ。
そんな事を思いながら、歩いて行った。
この辺かなぁ。
近所で畑仕事をするおばあさんがいた。
私「すいません。この辺に長谷川さんってお宅ありませんか?」
おばあさん「長谷川さんなら、そこの角曲がったとこよねぇ。」
私「ありがとうございます!」
一礼して歩き出す。
この角を曲がるんだ。
角を曲がると、一軒のボロボロの家があった…
表札があり、長谷川と書いてある。
本当に住んでるのかなぁ…
呼び鈴も無い…
私「すいません!」
声をかけるが反応が無い。
玄関の鍵は開いてる。
扉を開けもう一度呼ぶ。
私「ごめん下さい!」
?「は~い!」
中からおばあさんが出てきた。
私「ここ長谷川 猛さんのお宅ですか?」
おばあさん「はぁ、そうですが、猛は今出掛けとりますよ。」
私「えっ!?」
シンデナイ?
私「どちらに行かれてるか分かりますか?」
おばあさん「多分、深江の先にサザエ取りに行っとるわ。」
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