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すると…
猛「はい。」
猛はサザエから身だけ取り出し、私にくれた。
私「ありがとう。」
爪楊枝を取る時、私の手が猛に触れた。
猛は顔を真っ赤にした。
私「あれ?顔赤くなってない?」
猛「うるさい。」
そう言って、防波堤から下の砂浜に飛び降りた。
かわいい。
素直にそう思った。
東京では滅多にいるタイプじゃない。
その時、私の携帯が鳴った!
この着信音は…
ふと、気持ちが暗くなる…
猛「出ないのか?」
私「いいの…」
私はついさっきまで、死のうなんて考えていた事を忘れていたのに、また、死ななきゃいけないと思い始めた。
着信音が鳴り終わった頃、猛はまた私の近くに来ていた。
猛「それが自殺しょうとする理由か?」
その言葉が私の心の何かを壊した。
そして、とめどなく涙が出てきた。
気が付くと、私は猛にしがみつき泣いていた…
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