2382人が本棚に入れています
本棚に追加
私は何も言わずに家を飛び出した。
私は車に乗り込み、また早瀬大橋まで行き、昨日と同じ様に車を止めた。
もう他に道はない…
私は昨日と同じ様に歩いて行く。
しかし、昨日と同じじゃない事があった。
橋の真ん中に彼が待っていた。
猛「来る思うとった。」
私「何でいるの?」
猛「様子が変じゃったけん。」
私「ほっといてよ!」
猛「昨日のあんたと同じ思いをワシにさせたいんじゃったら、飛び降りんさい。」
昨日の私…
猛「今日、わざわざワシに会いに…いや、上着を届けに来た。心配じゃったんじゃろ、目の前で人が落ちて。」
確かに、恐くて、生きてたの知ってホッとした…
猛「あんたは、優しい人じゃ。それに強い人じゃ。じゃけん、ワシはあんたにウスバカゲロウを見せたんよ。」
何言ってるの?
たった一日で…
私「たった一日で、私の何が分かるって言うの!?」
最初のコメントを投稿しよう!