能美島へ―

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車内― おじいちゃん「こっちは暑かろう。」 私「ううん。東京の方が暑いよ。」 おじいちゃん「ほうか。じゃが、久しぶりじゃのぉ、夏子が家に遊びに来るんわ。」 私「そうだね。お父さんの転勤で東京行ってから来る事無かったからね。」 私は、10才まではこの島に住んでいた。 私はおばぁちゃん子で、よく泊まりに行ってたのだ。 おじいちゃん「夏子は何歳になった?」 私「20才になったわ。」 おじいちゃん「ほうか!なら、お酒も少しは飲む様になったんか?」 お酒… 私「えっ!あっ!うん。まぁね。」 おじいちゃん「そうか!なら、こっちにおる間に晩酌付きおうともらおうかのぉ!」 私「そうね…」 ゴメン…。ソレハナイワ… おじいちゃん「ほら、着いたぞ!」 広島県江田島市大柿町。 ここが私が生まれ10才まで育った場所…
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