能美島へ―

5/5
前へ
/309ページ
次へ
おじいちゃんの家… 私「懐かしい…」 おじいちゃん「そがいな所立っとったら、暑かろうが、早よ入れ。」 私「はい。」 おじいちゃん「ばあさん!夏子来たぞ!」 玄関を入ると奥から、おばあちゃんが急いで出て来た。 おばあちゃん「夏子!遠いとこから、よう来たねぇ。早よあがりんさい。」 私「お邪魔します。おばあちゃん。」 おばあちゃん「おかえり。」 おかえり… 何故か、その言葉が胸に染みた… おばあちゃん「暑かったろう!これでも食べんさい!」 スイカを切ってくれた。 私「ありがとう。」 おじいちゃん「大きかろぉ、家の畑で採れたんぞ。」 私「うん。凄いおっきい。それに甘いね!」 おじいちゃんは、孫のその言葉に何度も頷いていた。 田舎と言うのは、凄い勢いで物が出てくる。 麦茶に、コーヒー、お菓子に、饅頭… こんなに食べきれないから…
/309ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2382人が本棚に入れています
本棚に追加