田 舎

3/4
前へ
/309ページ
次へ
蛙がモーモーモーと鳴き始める。 さぁ、そろそろ帰るかな。 ?「もしかして、夏ちゃん?」 突然、声をかけられ、振り向くと、一人の男の人が立っていた。 ?「ワシよ!ワシ!辰夫よ!わからんか?」 私「辰兄?」 辰夫「ほうよ!えかったぁ。覚えてくれとったか。」 私の5つ上のよく遊んでくれた人だ。 昔は、かっこよかったのに… お腹がもう出っ張って来てる。 辰夫「綺麗になったなぁ、夏ちゃん!」 私「ありがとう。」 辰夫「何しとったの?」 私「うん?懐かしいからちょっと散歩してたの。」 辰夫「そっか。もう暗くなるから、送ろうか?」 私「大丈夫。一人で帰れるから。」 辰夫「そっか…」 私「うん。じゃあねぇ!」 辰夫は少し寂しそうだった。 だが、今はあまり男の人とは一緒にいたくはなかった…
/309ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2382人が本棚に入れています
本棚に追加