屋台のピンキリ話…第一弾

5/84
前へ
/84ページ
次へ
すると女は… 「会長…それはイナゴの佃煮じゃねえのかな…」 「まあ…稲子やコオロギもバッタや、カマキリ、それに田圃に居るカエルの皮を剥いて塩をかけて食ったよ…」 「へえ…狸の会長は、すげえ男何だ…あたいも、狸汁が食いてえなぁ…」 「お姉さん…それは辞めた方が良いよ…狸は、襟巻だけで沢山だ…肉まで食われちゃ、身も蓋もねえやな…それはそうと、お姉さん…本当にOLかい…」 「OLにみえねえかなぁ…」 「まあ格好を見れば…OLにはもったいねえな…外宣車にでも乗って、喋った方が似合いそうだな…」 「本当に…あたい、あんなバス好き何だよ…格好良いし…」 「お姉さん…この二人のアンちゃん達と、一緒の会社かい…」 「そう何だけど…こいつ等仕事しねえんですよ…」 「会社はこの近くかい…」 「いや、近くじゃねえけど…そんなに遠くもねえよ…」 「何て…会社何だ…」 「エヌピーシーって会社…」 「ええ、待てよ…何処かで聞いた様な名前だな…N、P、Oか…」 「違うよ…ほら眼の検査する時、上が切れてる、左が切れてる、って言うだろうに…そのOの右側を切ると、Cに成るじゃん、そのN、P、C何だよ…」
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加