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「それはわかっているのだけど…おにいさまの御食事は『穢れなき処女の生き血』でしょう。それなのにわたしは…」
「いいじゃないか。いまどき『穢れなき処女』なんて探すのは、ひと苦労なんだぞ。その点、おまえの主食の『穢れなき男子諸君』は、はいて捨てるほどいる」
「…ちっとも、嬉しくないよぉ」
はぁ…どうしてわたしは吸血鬼(女)なんだろう。吸血鬼(男)だったら、よかったのにぃ。
この前なんか、逆に襲われかけてしまったし…。
しくしく。
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