遊園地にて

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『次はアレに乗りたい!』 彼女が次に指差したのは、俗に言うカップルであはは★ウフフ☆なやつだ。 木馬に跨りクルクル回るのを楽しむアトラクション事 【メリーゴーランド】 『木馬が回っているのね。煌びやかでいいじゃない!あたしの好みよ!』 やはり彼女も幽霊でも乙女なんだな・・・ あんなキラキララブリーおとぎの国風メリーゴーランドが好みだとは 僕ら男にとっては只の羞恥プレイなんだけどな ・・・・ちょっと待て。 今からアレに乗るのか? 僕と彼女で? いやいやいやいや、他の人には彼女(幽霊)の姿は見えないから・・・・僕1人だと!? これは・・・・無理! 『ちょっと、どうしたの?早く乗りましょうよ』 う・・・ここは男として譲れない僕のミジンコ並のプライドがある。 よし、ここは穏便に済ませよう。 過去彼女の機嫌を本気で損ねた時を考えるとそれが一番だ。 (軽いトラウマ) 「行ってきなよ。僕はここで見てるから。」 『何?さっきのじぇっとなんたらのダメージがまだ残ってるの?・・・本当だらしのない男ね』 そう思ってくれて有難う。 まあ、それも一理あるのだが・・・ 『仕方ない!あたしだけで行ってくるからちゃんと見てなさいよ!!』 「うん。」 そう言うと彼女は【メリーゴーランド】という名の夢の国に旅立って行ったのだった。 ・・・頑張った、僕!
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