第一章 本当は便乗してニョタ化させようとして止めました。

10/27
前へ
/411ページ
次へ
そう言えば…さっきクロム大佐に突っ返した液体と同じ色ー!? アルは勢いよくガタンと立ち上がり、厨房の方に向かった。 「何なんだ…?あいつ…」 キルはアルの様子を不審に思いつつも、グリーンカレーを頬張った。 「アリスちゃん!」 「はっはい!?」 カウンターの所に居たアリスはアルに呼ばれ、顔を出す。 「どうしました?」 「あのさ!キルのカレーにかけたやつ、あれ何!?」 「え…クロム大佐に貰った栄養剤ですが…」 まさか――っ 「その液体が入った瓶ある!?」 「あ、はい。これです」 アリスが差し出して来た物は、間違いなく、先程アルがクロム大佐に返した物だった。 やられた…っ!まさかアリスちゃんを利用するとは…っ アルは片手で顔を覆う。 「あ、あの…」 「悪ぃ!アリスちゃん!ありがと!」 アルはすぐさま駆けて行った。 「一体…何だったんでしょうか…」
/411ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加