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アルはキルを止めようと戻って来たが、そこにキルの姿はなかった。
キルの席に座っていたのは女の子のように可愛いらしい紫色の髪の子供だった。
「きっキル…?」
恐る恐る問いかけてみると、子供は首を傾げ
「きう?」
と言って来た。
やべ、何この可愛い生物。
思わずキュンとしてしまったアル。
どうやら今回は見た目と中身共に幼児化してしまったらしい。
「ってかやべ!デティとかに見つかったら…」
アルは急いでキルを抱き上げ、自室へと走った。
自室に飛び込むと、ベットの上にキルを座らせ、言い聞かせる。
「お部屋から出ちゃ駄目だぞ?良い子にしてろよ?」
キルはコクンと頷いた。
アルはよしっと部屋から駆け出す。
だが、子供の分かったの八割は分かっていない。
案の定、キルはダボダボのYシャツを引きずりながら、部屋の外に出た。
そして、銀髪に紅い瞳を持った男性と出会う。
「おや?見慣れない子だねぇ…名前は?」
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