第一章 本当は便乗してニョタ化させようとして止めました。

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「バカ…」 あ、やべっ怒ったかな…? キルとユリアは仲が良い。皆曰わく、二人は親友なんだとか。 怒られるかと思ったが、違った。 ユリアは逆にクスリと笑った。 「そうですね。キル君はバカです。しかも物凄く」 ユリアの発言にアルは目を丸くする。 「えっと…二人は親友って噂を聞いてたんだけど?」 「え、あ…そうです…よ」 とユリアは何やら照れながら笑った。 ……やっぱり男の娘だと分かってるけど可愛いじゃねぇか。 「えっと…キル君が嫌いだからバカとか言った訳じゃなくて…。キル君は…人の為にバカをする人なんです。レイラちゃんの時だってキル君は敵を助ける為に自分は全身打撲や骨折、粉砕骨折の怪我を負ったんですから」 アルはあぁ…と思い出す。 またあいつは…死にそうになった。 だが、今回は死にに行った訳じゃない。生きる事に必死になり、もがいた結果… あいつは生きて帰ってきた。
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