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――――――
試合終了後、鬼神化を解除した俺に、やっぱり煙草をすっているヘビースモーカーこと赤城さんがダラダラとした足取りで近付いてきた。
「試合見てたぞ…お疲れさん。」
そういい俺の頭にゴツゴツした手を置く赤城さん。
「…煙草ばっか吸ってないで、ちゃんと仕事したらどうですか?」
俺の空口を聞くと赤城さんはハハハ!と笑い出す。
え、俺なんか変なこといった?
「バカかお前は。自分のもってるクラスの生徒の試合を見にきたんだ、立派な仕事だろうが!」
え、そうなの?と、つい首をかしげてしまう俺の肩に誰かがいきなり後ろから抱きついてきた。
「凄かったぞ栞!まさか、お前が吸血鬼だなんて…ビックリしたぞコノヤロー!!」
正体は何か変なテンションで最早制服をかっこよく着崩しているイケメンボーイの俊だった。
そんな彼の後から桜庭と篠川もやってきた。
「神崎君、大丈夫だった?」
桜庭は来て早々、俺の体の心配をしてくれた。
そういえば、試合中に桜庭の声が聞こえたような気がしたんだけど…あれは気のせいかな?
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