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俺の言葉を聞いてから、あれだけ自信に満ち溢れていた佐藤は顔一杯に脂汗をかきながら荒い息で俺を睨んでいた。
失礼ながら、その顔は最早放送禁止といえるくらいのもので、正直ジッと見られているのは耐え難いものがあった。
もっというならば、早く倒して目の保養が欲しい。
そんな俺の考えなど微塵も知らずに、脂汗を一杯かいている佐藤は急に開き直ったかの様にバカ笑いしだし、俺に向かって叫びだす。
「アハハハハハハ!!吸血鬼?だからどうした!?例えお前が何だろうと!優秀な僕に!敵う奴なんか誰もいないんだよ!!」
そう叫び、再び鉄球を上空に出現させる佐藤本坂。
その光景を見て、荒い息のままニヤリと再び気味の悪い笑みを浮かべる佐藤。
「無傷なのも、ただの偶然だろ!もう一度コイツを…喰らえぇぇっ!!」
佐藤は叫び指を鳴らして標的を潰す為の攻撃に出る。
先程同様に上空に浮かんでいる鉄球が、真下にいる俺目掛けて勢いよく落下する。
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