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「戦意がないみたいだけど…早く終わらせよう。この後にも他の対戦がつまってるみたいだからな。」
そういい俺はスギアを解除し、身を守ってくれた円形のフィールドを取り払う。
「終わらせるぞ。」
俺はそれだけいい青白い炎を両手に移動させ、ソレを後方に逆噴射しジェット機の要領で一気に相手に責めよる。
「う、うわぁぁあああっ!!」
佐藤は最早正常な判断ができないらしく、上空に浮く鉄球を乱雑に落としまくる。
俺はソレを右に左と、手の向きを変えながら正確にソレを避けていく。
そして物の数秒で俺は慌てふためく佐藤の目の前まで接近することに成功する。
俺は逆噴射を止めて、目の前にいる佐藤に青白い炎を纏わせた左拳を勢いよく彼の目の前に止まるように突き付ける
簡単に言えば、すんどめの要領だ。
なので拳は当たらなかったが、勢いによって発生した風が佐藤の無駄にサラサラした髪を揺らす。
「結果は分かりきってんだ…降参しろ。」
俺にそう言われた佐藤は、膝から崩れ落ちるように倒れ、その後に消え入るような声で降参をした。
直後に大歓声が俺の周囲から発生する。
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