第2章:新入生歓迎会

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「心配する必要あった?余りにも圧倒的だったじゃん。」 心配してくれた桜庭とは違い、そんな事を言ってくる篠川。 誉めてくれてるはずなんだろうけど…何だろう、心なしか全く嬉しくないんだが。 「じゃあ後は篠川だけか。お前、順番いつなわけ?」 俊が首をコキコキ鳴らしながら篠川にそういうと、彼女はキョトンとした顔をして。 「は?何いってんの?私なんかトップバッターとしてかっこ良く勝ってきたじゃない。」 「「…。」」 トップバッター…というと丁度俊の試合と被ってやしないか? 俺達の何だか微妙な反応を見た篠川は目を細めて、怒りの口調で聞いてくる。 「もしかしてアンタら…香の試合は見にきたくせに、私の試合には見にきてないっていうの!?」 「ちょ、待って!?話せばわかる!だから時間をくれ、時間を!!」 怒るる篠川に理由を必死で説明する俺と俊。 そんな彼等を見て赤城はニヤリと笑う。 何も微笑ましい光景だったからという訳で笑った訳ではない。 (今年は期待できそうだな…。楽しくなってきやがった…全国魔能競技大会が。) 彼がこんなことを思って笑っているなど、当初の彼等には知るよしも無かった。
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