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「今回の結果を元に、俺なりに全国魔能競技大会にでれるメンバー選抜を行わせてもらう。」
「全国魔能競技大会…?」
赤城の言った全国魔能競技大会とは何のことだろう?
俺は隣に座る俊に、コソッと小さな声で質問する。
「全国魔能競技大会ってのは全国ナンバーワンの魔術師、能力者を持つ高校を決める…まぁ、その年の学校の評価を決めつける超ビッグイベントって所か。」
俊の分かりやすい答えに、ふーん…と何度も頷きながら反応する俺。
「選抜メンバーに選ばれた生徒には連絡をするが…選ばれなかった奴等にはもちろん連絡はしねぇぞ。」
赤城さんは最後にジョーク(?)をいって、それから手をパン!と1度、大きく叩いて締めの一言を言う。
「明日の土曜日、日曜日で、しっかりと体を休めとけよ…じゃあ解散!!」
赤城さんの解散宣言をきに、俺も含めたクラスの全員は帰りの支度を始める。
「取り敢えず、スゲー腹へったよ…。」
そんな俺の一人言を聞いた隣にいた俊から、同意するといわんばかりのグー!!っという腹の虫を鳴らした音が聞こえる。
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