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「考えてることは皆同じなんだからさ~っ!そこは思ってても言わないようにしようや~っ!が―っ!!」
俊は両腕を真上にあげた状態で、クネクネと体を波に揺れる海草のように動かしながら、叫ぶ。
そんな俊の反応に軽くひいきながら篠川は俺に話しかけてきた。
「ねえねえ、これから模擬対戦が終わったのを祝って、どっかで食べてこーよー。」
「祝うほどでもないだろ…俺は手っ取り早く自分で飯作るからパスの方向で。」
その俺の一言に俊を始めとした、桜庭や篠川が目を見開いて俺を凝視する。
「え、お前自炊してんの!?」と俺から見たら大袈裟に驚く俊。
「男子はコンビニてかで出来合いの物ばっか食べてるらしいけど神崎は違うんだ~っ。何か意外。」とこちらも俊同様大袈裟に驚く篠川。
あれ…もしかして、俺みたいに自炊する奴って、周りからしてみれば凄く浮いた存在だったりするわけ?
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